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【横浜YMCA英語学校】「英語の基本は即答力」川久保先生の考える"伝える"ために必要なこととは

川久保先生の写真

川久保先生はどうして語学の道に進んだんですか?

学生の頃、私たちの時代は英語が得意な人は法学部や経済学部ではなくて、外国語学部や文学部に行くのが主流でしたので、英文科に入りました。

1973年のオイルショックによる就職難で、企業の就職先があまりなく、マスコミとか音楽関係の仕事も考えたんですけど、英語が得意だったので教師の道を選びました。

 

YMCAとの出会い

29歳の時に留学を考えていて、アメリカに行ったんですね。アメリカの大学院に入学する予定でした。

留学する前に英検1級をとって自信をもって行ったんですけど、アメリカに行ったら全然喋れなかったんですよ。ショックでしたね。

寮生活で、他の国の学生と共同生活でしたけど、ほとんど皆年下ですし、自分の英語が通じないという屈辱がありました。できないし、打ち解けられないし自暴自棄になっていましたね。

実は渡米前日に父親が入院することになって、渡米して1か月か2か月経った頃に国際電話で父の体調が悪いから日本に帰ってこいと言われて帰国しました。

そのあと日本で職を探していた時にYMCAの予備校講師の募集を新聞でみまして、試験を受けて採用されました。

藤沢の予備校に配属されて、浪人生と現役の高校生を指導しました。18年間、予備校で教えました。YMCAの予備校が解体されるときに、辞めるか、職員になるか、嘱託になるかの選択肢があって、嘱託になることにして、横浜駅西口のACTに来ました。

予備校時代と今は指導はだいぶ変わりましたか?

教師になっても初めの方は何をすれば良いかわからないわけです。試行錯誤しながらでした。でも生徒たちって意外と大切なことを教わっていないと思うんです。基礎ができていないまま不完全な状態で成長させられているという忸怩たる想いがあって。それはACTに来てから分かったようなもんです。受験というとテクニックですから、これを聞かれたらこう答えればいいというような。学習とコミュニケーションの両方を学ぶ機会がYMCAにあったのが良かったと思います。YMCAの生徒さんたちは若い人も成人も、学ぶ姿勢がとても良いと感じています。

予備校のときは点数がとれるようになるのが目的でしたし、一度に50人くらい教えてましたから、1人1人と向き合う余裕がないわけです。

英会話のクラスではちゃんと正確に伝えるとか相手とちゃんと向きあうとかそういうことをきちっとやらなければならない。こちらがロールモデルとして全うなことができないと教える資格がないなという思いはありました。嘘を教えちゃいけないという責任もありますし。

変わらないのは情熱だけですね。生徒に対する、教育に対する。

YMCAと他のスクールの違いはどこにあると思いますか?

 

学校はクラブ活動とかもあるし、色んなことを包括的に学ぶ場です。

英会話スクールはコミュニケーションが主体ですし

予備校は知識とテクニックが重要です。

YMCAは学校でもなく、英会話スクールでもなく、予備校でもない、オールラウンドな場だと思います。

伝えるために必要なこととは

 

ミスをしてもいいから喋りましょうっていうのをずっとやっていると正しい表現を学ぶ機会を逃すのではと思います。

それが延々と続くといつまでたっても上達しないとか、学習に達成感が得られないと思います。

自立できるんですよ。基礎があれば。野球に例えればみんな直球を打つこともできないのに変化球を打とうとしているように感じます。

スポーツでも音楽でも基礎を徹底的にやるのに、なぜ語学になると基礎をおろそかにするのか。基礎を集中したほうが、納得した学習になると思います。

川久保先生の仰る基礎力はどうやったら身につくと思いますか?

 

正確に教える、正確に覚える。闇雲に暗記するのではなく、納得してから覚えることが大事です。英語の基本は即答力だと思うんです。とっさに反応してとっさに答えなくちゃコミュニケーションとして成立しない。

即答力のためには基礎が大切なんです。なぜ文法が必要かというと、即答力を鍛えるために必要な技術だからです。

文法を遠ざけているから、遠回りしているんだということを真剣に考えてほしいと思います。

 

YMCA英語学校の幼小、ユースクラスではネイティブ講師と日本人講師のティームティーチングになっていますが、この利点はどんなところにあると思いますか?

 

生徒の集中力が続きますし、文法や構文を正確に伝えるためには日本人講師が必要です。

実践はネイティブにお願いして、我々は相互補完の関係だと思います。

ネイティブの講師と主従関係があるわけではなく、対等で、自分たちの独自性をもって教えています。ネイティブの先生が得意とするところ、日本人が得意とするところを引き出して教えた方が、生徒にも伝わると思います。

生徒さんたちにこうなってほしいというのはありますか

どうせ勉強するんですから、成長してほしい。大人になっても学ぶことは大切なことです。

新しいことを学ぶ達成感をいつまでも保っていてほしいと思います。

自分自身もそうです。まだまだ知らないことが多いですしもっと勉強したい。

教師としては、もっと良い問題を作りたいと思うんですよ。自分の中で納得がいかないというか。英文法の問題を一題つくるのに何十分もかけたりとか。

 

そして生徒さんには、ぶれないでほしい。正しい勉強をしているならば、続けてほしい。

途中で辞めてしまう人があまりにも多いですが、それは勿体ない。

もっと他に良い方法があるんじゃないかと思ってしまうかもしれないですけど、

自分がやっていることを正しいと思っていますし、プライドがあります。

自信をもって続けてほしいです。

 

川久保先生担当クラス

<成人クラス>

・コミュニケーション直結英文法(中級)月1回 金曜14:00~15:40

・スピーチ&プレゼンテーション(中上級)月2回 水曜 14:00~15:40

 

<中高生>

・Global leader-F(英検2級・準1級程度〜)金曜19:10~21:10

 

<その他>

プライベートレッスン