2020年9月5日
YGKキテンクラス
園児保護者各位
YMCA Global Kindergarten
園長 大塚 英彦
拝啓
残暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また、日頃よりYMCAの諸活動にご協力いただき、ありがとうございます。
昨年度末よりこれまで新型コロナ感染症拡大防止策に伴い、皆様には多大なご協力をいただいておりますことを心より感謝申し上げます。
4月から2か月に及ぶ登園自粛、それに伴うオンラインラーニング、園内への入室制限、送迎の際の申し送りの簡素化等により、一人一人のお子様の教室での様子を細かくお伝えする機会が制限されている状況が続いております。保護者の皆様には、教室内での様子がこれまでのように伝わらず、ご不便やご不安を感じさせてしまっている場面があることをお詫びいたします。
パピークラスからキテンクラスへ進級し、学習リズムの変化も加わり、お友だちとの距離が近くなる半面、自分の思いが通らず、感情がぶつかり合う場面が増える等、年齢的にも子どもたちが揺らぎを感じやすい時期でもあります。
クラスでは、子どもたちがお友だちとの関わりの中で、ぶつかり合い、時に喧嘩や言い合いに発展することもあります。また、いじわるな言葉を発してしまう時もあります。そのような場面があった場合、私たち、教職員は両方のお子さんから、それぞれの気持ちや事の経緯を丁寧に聞き取り、双方の心に寄り添い、大切なことを伝えることを常に心がけています。日々の教員の報告やお子様の言葉等から、疑問に思われたこと、確認なさりたいこと、また不安に思われたこと等が出てきたりすると思います。そのような時は、どうぞご遠慮なく、担任、保育主任、職員へご連絡ください。お時間を頂戴する場合もあるかとは思いますが、真摯に受けとめ、お返事をさせていただきます。保護者間での意見交換や情報共有は、時に情報が一人歩きをしてしまう危険性を含んでいますので、どうぞお控えいただけますようお願いいたします。保育の現場での学び合い、育ち合いを健やかに行うために、保護者の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
また、怪我について、子どもたちの関わりや、活発な育ちの中で、全ての怪我を防ぎゼロにすることことはできません。もちろん怪我につながらないように教職員一同、いつも心を配っておりますが、防ぎえない怪我もあることをどうぞご理解ください。たくさんの試行錯誤や挑戦を繰り返すことで、子どもたちは、生きる力を豊かに得ていきます。もちろん大きな怪我は防がなくてはなりません。しかし、小さな怪我は子どもたちの生き生きとした試行錯誤や挑戦の証であり、大切な学びの一環であると私どもは捉えております。どうぞご理解いただけますようお願いいたします。
子どもたちは、どの子も、かけがえのない大切な宝物です。私たち、教職員はもちろん、保護者の皆様も含め、大人が子どもたちの育ちに関わる際は、一人一人の子どもに豊かな愛情を持ち、それぞれの良いところを見つけたいと考えております。大人が子どもの良いモデルとなり、育み、愛しんで、心を合わせて、心豊かに育て合っていきたいと願っています。園として、教員として、まだまだ未熟な部分もあるかと思います。子どもたちがより安心し良い時間を過ごせるよう、より一層努めてまいる所存でございます。ぜひ保護者の皆様のお力をお借りして、全ての子どもたちにとって、より良い環境、より良い教育を提供していきたいと思います。
何卒、宜しくお願いいたします。