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Time spent at YGK
will be a lifetime treasure

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かけがえのないもの

 

YMCA Global Kindergartenの財産は、紛れもなく現場の教員、そしていつも支えて下さる保護者の皆様であることを日々思います。園の主役は、いついかなる時も一人ひとりの子どもたちです。子どもたち一人ひとりが、より一層輝けるように、教員たちは日々コミュニケーションを丁寧に積み重ね、試行錯誤しながら、弛むことなく、より良い学びの場の提供を目指しています。一日の保育が終わり、その日の気づきや振り返りをしている時の、教員たちの真剣かつ愛情に満ちた温かな眼差しが、私は大好きです。

そして、私たち教職員を信じ支えてくださっているのが、保護者やご家族の皆様です。人と人が出会うときには、良いことばかりではありません。時として、どうしたら良いのか途方に暮れるようなこともたくさんあります。また、辛い、苦しい経験に押しつぶされそうになることもたくさんあります。でも、改めて振り返ると、そういったつらいことも含めて、一つ一つの出来事や出会いが、全て今に繋がっており、大切な意味があることに思いいたります。

時を重ねるにつれ、これまでに出会った教員や保護者の皆様おひとりおひとりがくださった、たくさんの愛情や出会い、気づきが、まるで地層のように美しく折り重なっていることを、より一層、強く感じます。

人も場も社会も、支え合い、補い合い、信じ合い、互いに研ぎ澄まされて育っていくものであり、深い愛情こそが真に人生を豊かにするものだと教えていただきました。

こうして今日も、子どもたちとたくさんの気づきや出会いを分かち合うことが出来ることに、心から感謝します。

誰もが愛され、尊重される世界のために、小さな存在の私たちにも出来る何かを果たすことが出来ますように。

 

 

お泊り保育に行ってきました!

お泊り保育でのこぼれ話。
 
坂を転げ降りて…
 
Aさん「あー、泥だらけ!ママに怒られちゃう。」
先生「それが遊ぶってことだよ。泥んこは思いっきり楽しんだ印だね」
Bさん「見て!私のシャツも汚れちゃった!思い切り楽しむのが一番!」
 
 
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今年、実に3年ぶりに年長クラスのお泊り保育を実施することが出来ました。
富士山の麓・朝霧高原に位置する横浜YMCA保有のキャンプ場である富士山YMCAに一泊二日を過ごしてきました。
 
折しも台風接近が伝えられる中の出発で天候が心配されましたが、みんなの普段の行いが良かったからか雲が晴れて富士山がきれいに顔を出してくれました。
降っても照ってもなんのその!そとあそびはやっぱり最高!
木製のブランコや木の間に張られたハンモックに目を輝かせたり、大きなバッタやコオロギを追いかけたり、木登りしたり、勇気を振り絞って枝から飛び降りたり… 泥んこのクタクタになるまで遊び尽くしました。
皆で一緒に入ったお風呂も、皆で並べて敷いたお布団も、皆で配膳したご飯も、楽しかった!
クタクタになるまで遊んで、笑って、冒険して。
お布団に入るとあっという間にぐっすり寝入ったお友だち。わくわくし過ぎてなかなか寝付けなかったお友だち。
翌日は天窓からの光で朝早くに起きて、朝からゲラゲラドタバタわっはっは!
 
お友だちとの絆がまた少し深く、そして自己肯定感もまた少し強くなったようです。
 
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久しぶりの再会

 
先日、とても嬉しいことがありました。
卒園して数年たつ卒園児さんたちと保護者の皆様が園を訪ねてきてくださったのです。
遠くに旅立つお友だちのお見送りに久しぶりに集まったとのことで、園にも足を伸ばしてくださいました。久しぶりに会う皆はニコニコ笑顔は昔のまま、でも背丈がぐっと伸びていて、すっかりお兄さんお姉さんになっていました。
こうして園での出会いが続いていて、折々に成長した姿を見せてもらえることが心からありがたいことだなあと思います。
これからどんどん広い世界へと羽ばたいていく皆の行く手に、いつも豊かな愛情がありますように。
いってらっしゃい、そしていつでも帰っておいで!

YGKらしさ

YGKらしさってなんだろう。子どもたちやご家族の皆様がどんな時間を過ごし、どんな経験をできる所でありたいんだろう。そんなことを、この所、考え続けています。

 

日々の子どもたちの姿をできる限りありのままに見つめ、教職員間で向き合い、様々な方の声を聞かせていただき、私たちの保育、教育を改めてまっさらな心で見つめ直しました。

 

一人ひとりが、深く温かく溢れんばかりの愛情の中で育つことが出来る場所。一人ひとりがそれぞれのタラント(神様から与えられた賜物、才能)を大切に育むことが出来る場所。何時でも帰って来られる第二の家庭のような場所。

そんな場所でありたいということに改めて思いを深くしています。

ご両親、ご家族の深い愛情の中に生を受けた、かけがえのない子どもたち。たくさん

の分岐点を越えて、ここで私たちが出会えた確率を考えると、この出会いがどれほどに貴重なものなのかに気が付きます。

ある人から聞いたこんな言葉が心に残っています。

「人と人との出会いや関係の中でこそ、私たちは研ぎ澄まされ、人として成長していく」

 

多様性、受け入れあう、認め合う、、、

 

 

どれもとても素敵な言葉であり、大切な概念です。これらを真に成すことは言葉や概念として表すほどには容易ではありません。

考えや思いを表明し合い、互いに真摯に心と耳を傾け、時に意見の相違に葛藤したり迷ったり、悩みもがくうちに急に新たな道が眼前に開けたり。分かったと思ったら、また見失ったり。

 

困難に直面したときに、もがき続け、考え続け、挑み続け、必要な時には勇気を持って助けを求めることが出来る、そんな力が子どもたち自身の中に育つように、必要なときに必要なだけの手助けをするこそが、私たちが出来る、そしてすべきことなのだと信じています。

 

一人ひとりが、愛され、尊重される豊かな経験を通して、それぞれが自分を愛し、信じ、そして、自分を愛するように隣人を愛することが出来るような、温かく、愛情溢れるコミュニティでありたいと願います。

 

今日も皆様にとって素晴らしい日でありますように。

いろんな気持ち

 
「〇さんが隣に座ってくれなかった」「△さんが〇さんに怒ってたから助けようと思った」「もうみんなと遊びたくない」
 
こんなやり取りが増えている最近の年中クラス。
 
様々な葛藤に揉まれ、壁に行く手を阻まれたようで、感情が迷子になっているような子どもたち。
 
思い通りにならないとき、気持ちが通じないとき、何だかよく分からないけど、胸の中がザワザワモヤモヤする感じ。
 
そんなとき、そのモヤモヤザワザワした何かから子どもたちの意識を無理に逸らしてやり過ごすのではなく、子どもたちが自分の感情に向き合うことを大切にしたいと思っています。
 
どうしたの?
 
….そっか、隣に座りたかったのにお友だちがダメと言ったんだね。ここがザワザワするのかな。悲しかったんだね。少し腹もたったんだね。
 
公園に出かける時間だけどどうする?
 
….そうか、今日はみんなとは行きたくないんだね。じゃあ、他のクラスのお友だちと一緒に行く?今日はどうしても行きたくないのか。そんな日もあるね。気持ち、よく分かったよ。話してくれてありがとう。
 
この日は△さんは公園に行かないことを自分の意思で決めました。私たちは、この日は△さんの気持ちを全面的に尊重することに決めました。
 
みんなが公園に行ってしまうと、やっぱりみんなが何をしてるのか、いつ帰って来るのかが気になります。窓から公園を覗いて、「あそこにいるよ!帽子が見える」、「もう時計の針があそこだから、Five more minutesだと思う」
 
家族で行った旅行の思い出、好きなテレビ番組の話をしばらくお話ししてくれていた△さん。
 
ふと気付くと、静かに机に向かって、何やら真剣に作業をしている様子。
 
しばらくすると、大きな明るい声とまあるい笑顔。
 
「〇さんに手紙書いた!ごめんねって」
 
「〇さんとケンカしたの?」
 
「ううん、(自分が)怒っちゃったの。だから、大好き、ごめんねって書いた。〇さんの棚に入れておくんだ。開けたら見えるように」
 
感情の波にもみくちゃにされそうになりながらも、自分の気持ちに向き合って、自分がどうしたいかを時間をかけて考えて、自分で答えを見つけて行動にうつした△さん。
 
この先も、気持ちの揺れに向き合い、壁に阻まれて葛藤を感じたりすることがたくさんあることでしょう。
 
そんな時、自分の感情に無理にふたをしてやり過ごすのではなく、自分の心に、感情に、真摯に向き合い、時に周りの人に助けを求めたりしながら、自分でバランスをとっていけるようになってほしいと願っています。
 
幼児期は、人としての根っこを育てる大切な時期です。だから、時に生まれてくる負の感情も含めて、一人のかけがえのない存在として、たっぷりと愛される経験をしてほしい。そして、自分自身を心から愛して大切にしてほしい。自分を愛することができるから、周りの人も大切にできると思うから。
 
子どもたちの育ちを愛おしみながら、ご家族の皆様と大切に見守っていきたいと思います。
 
 
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学ぶこと、育つこと

12月26日~27日の2日間、YGKサイエンスクラブウィンターコースを実施しました。
幼児と小学生の二つのコースを別の時間帯で実施しましたが、今回はどちらのコースも同じテーマを選びました。

一日目のテーマは、”Apple Boat”。スライスしたリンゴを水に浮かべてボートにします。

幼児クラスのお友だちは、触ったり、においを嗅いだり、目で観察したり、りんごを五感で感じて探究を楽しんでいました。
それから、つまようじと色紙で帆を立てて、水にそっと浮かべてみました。

 

浮かぶかな?沈むかな?

 

…浮かんだ!

今度はつまようじでりんごに穴を開けてみよう。
今度も浮くかな?それとも沈むかな?

思いついたままに試してみます。

サイエンスクラブでは、危険な行動以外はできる限り止めずに見守ります。好奇心の赴くままに自分で考え取り組むことが子どもたちの探究心を大きく育てることを信じているからです。

 


さて、小学生のクラスはどうでしょう。

りんごのボートを水に浮かべた子どもたち。たらいの水を海に見立てています。
「本当の海はこんなにきれいな水じゃないんだよ。」と言って、紙を小さく切って水に入れ始めたお友だち。

その様子を知って、先に生まれた者として心がずくんと痛みました。
子ども達が海を心に思い浮かべた時に、真っ先に「海洋汚染」を思わずにいられない現状…。
子ども達はまっすぐな瞳と心で現実を見つめています。
その瞳が、心が、悲しみで曇らないように、私たちは何が出来るだろうと考え込みました。

 


それはさておき、、、

YGKサイエンスクラブのゴールは、サイエンスの知識を得ることではありません。

不思議!なんでだろう!ワクワクする!こうしたらどうかな?

そうやって心が揺さぶられることが自ら学ぶ力が育つ第一歩だと信じ、そんな瞬間をたっぷりと共有できる場作りを目指しています。


また、英語を詰め込むことを目指しているわけでもありません。
コミュニケーションの一つのツールとして英語に触れ、気持ちを伝えることを楽しんでほしいと思っています。


一人一人の子ども達が、自分を愛し信じ、他者を慈しみ、多様性を自然に受け入れ、夢中になれることを見つけ、自ら学ぶことの楽しさに気付くきっかけとなること、これがYGKの目指すゴールです。

 

 

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夢のキャンプサイト…そして心からの感謝

YMCA Global Kindergartenでは、年長の9月に富士山YMCAに一泊二日のお泊り保育に出かけるのが通例です。
しかし、この長引くコロナ禍の影響を受けて、今年のお泊まり保育は泣く泣く諦めざるを得ませんでした。


そこで、お泊りの代わりに、園内でデイキャンプをすることにしました。夏休み明けに子どもたちの間でキャンプごっこがとても流行っていたことがきっかけになりました。


デイキャンプで何がしたい?皆の話し合いが始まりました。

テントを建てたい、キャンプファイヤーがしたい、そんな皆のリクエストを受けて、三張のテントとキャンプファイヤーが教室内に用意されました。(ご心配なく!もちろん本物の火を起こしたわけではありませんよ。)


食材を得るために釣竿を作って魚釣りに勤しんだり、テントをきれいに飾り付けるのに工夫を凝らしたり、キャンプファイヤーの上でマシュマロやお魚を焼いたりと、思い思いに忙しく立ち働く子どもたち。


気が付くと日が暮れて、もう夕飯の時間になっていました。

この日は、とってもスペシャルな夕飯を用意しました。いつもお弁当を届けてくださるレストランアクイラ・ウォランスさんが、特別なメニューを用意してくださったのです。大きな箱を抱えてレストランのお二人が登場!大きな箱を開けると大きな大きな魚が出てきました。とっても大きくてとっても重たい魚です。でもどうやら本物の魚ではなさそうです。この魚は塩で出来ていて、中にはまだ何かが隠れているとか!


ええええええ!!!!そうなの???早く見たい。待ちきれないよ。


A先生がお魚をとんとんと叩いてみました。すごく堅い!割れないね。じゃあ、今度はもう少し強く叩こう。今度はひびが入った!すごい!割れ目から塩のカバーをはがしていくよ。中からはキッチンペーパーにつつまれた美味しそうなご馳走が出てきました。まだホカホカあったかーい。

さあ、温かいうちにいただきましょう。円になって座って、感謝のお祈りをしましょう。「この特別なお食事に感謝します」

「美味しい!」「もう一つ食べたい!」「おかわり!」
いつもの皆のごはんよりずっしりと分量がはいっていましたが、美味しくてあっという間にぺろり。

皆で過ごした園生活の思い出のアルバムを彩る忘れられない一日になりました。

多くの方に日々見守り支えていただきながら子ども達が健やかに育っていることに改めて思いを馳せると、感謝の気持ちと喜びで心がほっかりと温かくなります。

 

もうすぐYGKを巣立っていく子ども達。
一人一人が、いつも自分を信じ愛することができるように願っています。そして、周りの人の幸せのために動ける、困っている人にはそっと手を差し伸べられる、他の人の喜びを自分のことのように喜べる、そんな人になってほしい、そして私たち自身もそうありたいと願います。これからもたくさんの方からの惜しみない愛情を受けて、健やかに真っ直ぐに育っていくことを信じています。

 


最後に、ぜひアクイラウォランスさんの言葉を紹介させてください。
プロの矜恃に全くもって感服です。痺れました!届けてくださった思いやりのバトンを、今度は私たちが誰かに繋げていく番だと思っています。
アクイラウォランスの皆様、いつも本当にありがとうございます!

 


【子どもたちへのスペシャル】

今日は、日頃私達がお弁当を提供している保育園で、卒園児たちがデイキャンプをするそうで、普段ではない「夕食」を用意することに。

先生からは、
「皆でキャンプファイヤーを囲んで、料理を取り分けるような事をしたいんだけど、コロナ対策もしなくちゃならないから、お弁当形式でお願いします」とのご要望。

でも、先生の気持ち、よく分かるんですよね。
何か、思い出に残るようなこと、してあげたいんですよね。

本当に分かります。

そんなときこそ、飲食業26年の知見を働かせるとき。

さぁ、どうだ!!
メインはお魚希望だったので、「白身魚とキノコのクリームソース 紙包み」をお弁当箱に入る大きさにして、それを積んでからの【塩竈】。

本来は、骨付きの肉や丸魚でやったりしますが、こうすれば
・コロナ対策(個包装)
・皆で取り分ける感じ
・思い出になる

これらが叶いますよね。

使った塩は5キロ。笑
そのまま食べたら○にますね。

そろそろ食べてる頃かと思うのですが、楽しんでくれるといいなぁ…と、近所のおじさんは思ってます。

最近、スタッフとレストランの有り様について、真剣な話し合いをしましたが、その時に共有した信念が、

「出し惜しみしない」

我々プロは、本気出したら、やれること、できることいっぱいあるんです。

それを何か色んな言い訳や理屈をつけて、出し惜しむ人もいます。でも、我々が本気出した時に必要なことって、【ちょっと手間かかる時間】くらいなんですよね。

ちょっと、なんです。

でもその天秤の向こう側には、【感動】が載っかってることが多くあります。

だから、出し惜しんでは勿体ないんです。

自分の秤だけを見てたら、持ち出しに感じるかもしれないけど、向こう側もよく見ようよ、とスタッフには話しています。

今回も、向こうの皿には【たくさんの笑顔】(十分な見返りです)がありました。

これからもこんな風に仕事していきたいな、と思うクリスマス間近でワタワタしているレストランのオーナーでした。☺

 

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「できた!」の笑顔

YMCA Global Kindergartenの一番の末っ子さんが2歳児のYGKジョーイクラスです。一日一日と成長著しいジョーイさんたち。

 

ぽかぽかお天気に誘われて公園遊びに出かけました。帰ってきた皆はニコニコ笑顔。楽しそうに歌っているお友だちもいます。

 

さあ、お外から帰ってきたら何するんだっけ。

うん、そうそう、お外用の靴を脱いで室内履きに履き替えるんだよね。

 

そんな中、Aさんが靴の脱ぎ履きに奮闘していました。かかとがなかなか上手く入らず手こずっています。B先生は穏やかに声をかけながら、それでも、その子が自分で頑張る力を信じて見守ります。

 

ややしばらく奮闘していたAさんですが、ついに...! 自分で靴を履くことができました。

にっこり!

その時のAさんの満足げで誇らしげな大きな笑顔といったら!(写真に納められなかったのが重ね重ね悔やまれます…)

そうだよね、自分で頑張ったんだもんね。

 

子ども達がこんなふうに日々育っていく姿を見ることこそが、私たちの何にも代え難い喜びです。

子ども達は一瞬一瞬着実に育っています。その育ちを分かち合い、喜び合うことが出来ることに感謝します。

 

日々の生活の様子を 公式Facebook 公式Instrgram にアップしています

 

収穫体験に行きました

豊かな自然の恵みに満ちた秋。

先日、YGKの子ども達がブロ雅ファームさんに収穫体験に出かけました。みんなで出かける初めての収穫体験に到着前からみんなワクワク。バスが農場に到着する前から、しっかりと軍手を装着。さあ、準備は整いました!

農園ではブロ雅さんとピロコさんが笑顔で迎えてくれました。お二人の後ろには収穫を待つたくさんの野菜たち。
野菜の葉っぱはいろいろな大きさや形をしています。一体何の野菜かわかるかな。バナナに人参、大根、カブ、ブロッコリーの幼稚園にお布団をかぶった玉ねぎの赤ちゃん…。
ブロ雅農園さんでは、百種類以上のお野菜を、農薬の代わりにお茶やコーヒーを使って、大切に育てていらっしゃるそうです。
他にも、皆が大好きなちょうちょやうさぎは実は畑にとっては困ったさんであること等、野菜にまつわるいろいろなことを教えていただきました。
また、子ども達が収穫体験をより楽しめるようにと様々な工夫が!その一つが野菜ガチャ。抜いてみるまではどんな色や形のお野菜が出てくるかわからないのだそうです。面白そう!

「1人5個とってごらん」というブロ雅さんとピロコさんの声かけに、これと思った株をしっかりと握って土から引き抜く子、一度に2束抜いたことに気が付かず「見て!2つ付いてるよ」と嬉しそうな子、「あと何個?」とエコバッグを見せてくれる子、地面の下から思っていた以上に大きな大根が出てきて「大きすぎる」と固まっている子、、、
楽しみ方も収穫物も一人ひとりそれぞれ。

次の登園日、収穫した野菜が教室の机の上に置かれました。
年少クラスでは、野菜をしっかりと観察して絵を描いていました。

「色は、、、こっちのクレヨンかな?」
「形は、、、丸いね。」
「おひげが生えてるね。」
「葉っぱはこんな形、、、。」

年中クラスと年長クラスでは、見たこと聞いたこと感じたことを思い思いに絵に表しています。

「これは玉ねぎの赤ちゃん。寒い冬に備えてお布団をしっかり被っているよ」
「これは野菜を食べようとしているうさぎ。でもトンビが追い払ってくれるんだ」

五感を使った豊かな体験は、心に残る豊かな学びをもたらします。

 

他の写真と投稿は、公式Facebook 公式Instrgram をどうぞ!

 

素晴らしい出会いに満ちた世界

ある日の公園で、子どもたちが眠そうな蛙を見つけました。
 
「見て、蛙捕まえた。かわいいでしよ。」
「教室に連れて帰りたい。」
「でも餌がないと生きられないよ。」
「でも連れて帰りたい」
 
さあ、どうしよう。
子どもたちが相談を始めました。
しばらく相談した結果、教室に帰る前に逃がしてあげることに決めました。
 
でも、どうしても蛙を連れ帰りたかったAさん。
やっぱりどうしても蛙さんにさようならを言いたくありません。
そこで、どこかに隠れることにしました。
 
それに気づいたBさん。
「Aさん、どこかに行っちゃったよ」
 
Aさんはぐるぐるする気持ちをどうして良いか困っていたのです。
しばらくかかって、教室に帰ることを自分で決めました。
 
クラスのお友だちは、その間じっと待っていました。
そして戻ってきたAさんに何でもないように声をかけました。
「さあ、帰ろう」
 
一匹の蛙との出会いが、自分の感情に向き合うこと、お友だちに思いやりを持って接することを教えてくれました。
世界は素晴らしい出会いに満ちています。