一年の最後のこの月には、自然と今年を振り返りたくなります。そんな時、「一期一会」という大好きな言葉が心に浮かびます。 一人ひとりの命がかけがえのないものであること。誰もがその人らしいタラントを持っていること。様々な人や物事との出会いには必ず何かの意味があること。そんなことをとめどなく考えます。 私たちYMCA Global Kindergartenは、これまで多くの保護者の皆様の温かな思いに支えられ、たくさんの個性的で才能あふれる子ども達と出会い、多様性に富む教員や職員が集い、一歩一歩、進んできました。 園としてこれまで歩んできた道のりは、いつも順風満帆であったわけではありません。時に道に迷い、時にぬかるみに足をとられ、疲れ果てて、もう歩けないのではないかと思ったことも、一度や二度ではありません。それでも本当に不思議なことに、最後の最後には必ずどこかから希望の光や救いの御手が与えられてきました。そんな時、大きな存在に生かされていることを実感し、感謝の気持ちを深くします。 YGKは小規模な園ですので、子ども達は、そして保護者の皆様も、3年ないし4年の日々を同じメンバーで濃密に過ごすことになります。遊んで、喧嘩して、仲直りして、怒って、笑って、泣いて、悩んで、喜んで、励ましたり、励まされたり。感情や思い出を共有できる仲間がいることは、何て素晴らしく恵まれたことなのだろうと思います。 時折、卒園児がひょこっと顔を見せてくれたり、保護者の方から近況報告メールをいただいたりします。そんな時には、心の底から温かい気持ちになります。つい先日も、高校生になった卒園生が遊びに来てくれました。同じクラスだった仲間が集まったこと、それぞれの場所で皆が頑張っていることを楽しそうに話してくれました。卒園しても、大切な仲間として繋がりが続いていることが嬉しく、広い世界へと力強く羽ばたいていく姿を頼もしく、眩しく見ています。 来る年も、皆が安全と健康を守られ、絆を強めることができますようにお祈りします。