ある日の公園で、子どもたちが眠そうな蛙を見つけました。
「見て、蛙捕まえた。かわいいでしよ。」
「教室に連れて帰りたい。」
「でも餌がないと生きられないよ。」
「でも連れて帰りたい」
さあ、どうしよう。
子どもたちが相談を始めました。
しばらく相談した結果、教室に帰る前に逃がしてあげることに決めました。
でも、どうしても蛙を連れ帰りたかったAさん。
やっぱりどうしても蛙さんにさようならを言いたくありません。
そこで、どこかに隠れることにしました。
それに気づいたBさん。
「Aさん、どこかに行っちゃったよ」
Aさんはぐるぐるする気持ちをどうして良いか困っていたのです。
しばらくかかって、教室に帰ることを自分で決めました。
クラスのお友だちは、その間じっと待っていました。
そして戻ってきたAさんに何でもないように声をかけました。
「さあ、帰ろう」
一匹の蛙との出会いが、自分の感情に向き合うこと、お友だちに思いやりを持って接することを教えてくれました。
世界は素晴らしい出会いに満ちています。
YMCA Global Kindergarten