YMCA Global Kindergartenでは、年長の9月に富士山YMCAに一泊二日のお泊り保育に出かけるのが通例です。
しかし、この長引くコロナ禍の影響を受けて、今年のお泊まり保育は泣く泣く諦めざるを得ませんでした。
そこで、お泊りの代わりに、園内でデイキャンプをすることにしました。夏休み明けに子どもたちの間でキャンプごっこがとても流行っていたことがきっかけになりました。
デイキャンプで何がしたい?皆の話し合いが始まりました。
テントを建てたい、キャンプファイヤーがしたい、そんな皆のリクエストを受けて、三張のテントとキャンプファイヤーが教室内に用意されました。(ご心配なく!もちろん本物の火を起こしたわけではありませんよ。)
食材を得るために釣竿を作って魚釣りに勤しんだり、テントをきれいに飾り付けるのに工夫を凝らしたり、キャンプファイヤーの上でマシュマロやお魚を焼いたりと、思い思いに忙しく立ち働く子どもたち。
気が付くと日が暮れて、もう夕飯の時間になっていました。
この日は、とってもスペシャルな夕飯を用意しました。いつもお弁当を届けてくださるレストランアクイラ・ウォランスさんが、特別なメニューを用意してくださったのです。大きな箱を抱えてレストランのお二人が登場!大きな箱を開けると大きな大きな魚が出てきました。とっても大きくてとっても重たい魚です。でもどうやら本物の魚ではなさそうです。この魚は塩で出来ていて、中にはまだ何かが隠れているとか!
ええええええ!!!!そうなの???早く見たい。待ちきれないよ。
A先生がお魚をとんとんと叩いてみました。すごく堅い!割れないね。じゃあ、今度はもう少し強く叩こう。今度はひびが入った!すごい!割れ目から塩のカバーをはがしていくよ。中からはキッチンペーパーにつつまれた美味しそうなご馳走が出てきました。まだホカホカあったかーい。
さあ、温かいうちにいただきましょう。円になって座って、感謝のお祈りをしましょう。「この特別なお食事に感謝します」
「美味しい!」「もう一つ食べたい!」「おかわり!」
いつもの皆のごはんよりずっしりと分量がはいっていましたが、美味しくてあっという間にぺろり。
皆で過ごした園生活の思い出のアルバムを彩る忘れられない一日になりました。
多くの方に日々見守り支えていただきながら子ども達が健やかに育っていることに改めて思いを馳せると、感謝の気持ちと喜びで心がほっかりと温かくなります。
もうすぐYGKを巣立っていく子ども達。
一人一人が、いつも自分を信じ愛することができるように願っています。そして、周りの人の幸せのために動ける、困っている人にはそっと手を差し伸べられる、他の人の喜びを自分のことのように喜べる、そんな人になってほしい、そして私たち自身もそうありたいと願います。これからもたくさんの方からの惜しみない愛情を受けて、健やかに真っ直ぐに育っていくことを信じています。
最後に、ぜひアクイラウォランスさんの言葉を紹介させてください。
プロの矜恃に全くもって感服です。痺れました!届けてくださった思いやりのバトンを、今度は私たちが誰かに繋げていく番だと思っています。
アクイラウォランスの皆様、いつも本当にありがとうございます!
【子どもたちへのスペシャル】
今日は、日頃私達がお弁当を提供している保育園で、卒園児たちがデイキャンプをするそうで、普段ではない「夕食」を用意することに。
先生からは、
「皆でキャンプファイヤーを囲んで、料理を取り分けるような事をしたいんだけど、コロナ対策もしなくちゃならないから、お弁当形式でお願いします」とのご要望。
でも、先生の気持ち、よく分かるんですよね。
何か、思い出に残るようなこと、してあげたいんですよね。
本当に分かります。
そんなときこそ、飲食業26年の知見を働かせるとき。
さぁ、どうだ!!
メインはお魚希望だったので、「白身魚とキノコのクリームソース 紙包み」をお弁当箱に入る大きさにして、それを積んでからの【塩竈】。
本来は、骨付きの肉や丸魚でやったりしますが、こうすれば
・コロナ対策(個包装)
・皆で取り分ける感じ
・思い出になる
これらが叶いますよね。
使った塩は5キロ。笑
そのまま食べたら○にますね。
そろそろ食べてる頃かと思うのですが、楽しんでくれるといいなぁ…と、近所のおじさんは思ってます。
最近、スタッフとレストランの有り様について、真剣な話し合いをしましたが、その時に共有した信念が、
「出し惜しみしない」
我々プロは、本気出したら、やれること、できることいっぱいあるんです。
それを何か色んな言い訳や理屈をつけて、出し惜しむ人もいます。でも、我々が本気出した時に必要なことって、【ちょっと手間かかる時間】くらいなんですよね。
ちょっと、なんです。
でもその天秤の向こう側には、【感動】が載っかってることが多くあります。
だから、出し惜しんでは勿体ないんです。
自分の秤だけを見てたら、持ち出しに感じるかもしれないけど、向こう側もよく見ようよ、とスタッフには話しています。
今回も、向こうの皿には【たくさんの笑顔】(十分な見返りです)がありました。
これからもこんな風に仕事していきたいな、と思うクリスマス間近でワタワタしているレストランのオーナーでした。☺
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